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항아리 hangari はんあり

韓国俳優キム・ミョンミンに関するインタビューや記事の日本語翻訳ライブラリー
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파괴사破壊された男

CINE21翻訳「 俳優の顔」



 「俳優の顔に価値があるのは、きれいでかっこよく見える時ではない。
その人物に嵌っている時が、一番価値がある。」


う~~ん。またしても腕組んでうなってしまいました。
もう演技論を語る教授のようでもあります。
どこかの大学で特別講師にでもなったら、間違いなく人気講師になりますね。
毎回入りきれないほど学生が集まりそうです。

で今回訳していてなかなか意味が分からなくて苦労した言葉がありました。

다크서클:ダクソクル・・・

<俳優の顔>の、3日間徹夜した話の中で、
「どんなにメイクをしてもつやつやな肌でやっては観客にバレる。」
というところで出てきました。

さて~?
どうも英語らしい。
다크はダーク(暗い)で 서클はサークル(円)であるということが
分かりました。
しかし、「暗い円」って何?
こういう時は、いつも愛用しているNAVER辞典にお願いするしかありません。

다크서클 [dark circle]
눈 아랫부분이 거무스름해지는 증세.
目の下の部分が浅黒くなる症状


はは~ん。女性の敵「隈(くま)」ですね☆
これでやっと話が通じました。(*^^)v
で、ソンセンニム(先生)に
「これって、演劇の専門用語か何かですか?」と聞いたら
「アニ。ウリナラではクマのことを皆、ダクサクル*って言います^^」
「へ~~~@@」

本当に面白いです。
*韓国語における外来語の発音で、日本と大きく異なるのは、いわゆる棒引き「ー」が
ないことです。なので、ダークサークルではなくて、ダクサクル。
マクドナルドで「コーラ ジュセヨ」と言っても通じません。
「コラ ジュセヨ^^」となります。ジュースはジュス。



CINE21_2.jpg

CINE21 NO.760

COVER STAR 

キム・ミョンミンはキム・ミョンミンだ。 



キム・ミョンミンが強いメソッド演技者であることは良く知られている。
毎作品、彼は自分の顔を捨て“人物”の顔を表現した。
海の真ん中で数千名の兵士に号令を掛けた李舜臣将軍(不滅の李舜臣)
メスを握って手術を執刀する外科医師チャン・ジュニョク(白い巨塔)
烏合の衆であるオーケストラを指揮するカンマエ(ベートーベン・ウィルス)
全身が麻痺していくルーゲリック病で愛する女性と切ない別れをしなければ
ならないジョンウ(私の愛 私のそばに)など
彼が引き受けたたくさんの人物から“俳優”キム・ミョンミンの姿を探すこ
とはできなかった。
それだけ彼は作品の中の人物になろうと努力し、また嵌っていった。
そのような彼が新しい顔でやってきた。
<破壊された男>でキム・ミョンミンが引き受けた役は
拉致された娘を必死に探しまわる父チュ・ヨンスとして、誘拐犯との死闘で
だんだん破壊されていく人物だ。
いつもそうであるように、今回も彼はチュ・ヨンスに成りきった。
やはり「キム・ミョンミンはキム・ミョンミンだ」というだけのことはある。
あとは、彼から聞く<破壊された男>のチュ・ヨンスについての話だ。
そしてまた一つ。俳優キム・ミョンミンに対するいくつかの“言葉”に対す
る率直な思いも一緒に聞いてみた。



아쉬음:心残り>> (記者会見でキム・ミョンミンは“今回の映画で自分の演技に多くの期
待をしないでくれ”と言った。)私の演技はいつも物足りないままに終わる。何か意味を求め
るというよりは毎回心残りを感じる。今回の映画も同じだ。映画はうまくいったと思うが、自
分の演技はそれほどではなかったと思うし・・・

語られない8年>> シナリオを読むや否やチュ・ヨンスが破壊されていく過程に目が行った。
娘を失った彼は神を捨て俗世の人になった。しかし8年後に突然娘が生きているという知らせ
を聞き、封印されていた強い父性愛を露わにする彼の感情変化が劇の本質だと考えた。特に映
画は観客に8年間の出来事を見せない。その間、どのようなことが起こったのか。どのように
彼は俗世間に染まって行ったのか。映画で省略された部分を表現するのは大変だった。そのよ
うなことを類推してビハインドストーリーを創らなければならなかった。チュ・ヨンスの身体
の中に入って行き、彼が8年の間歩んだ道をたどって歩かなければならなかった。

最初の原則>> 8年後のチュ・ヨンスの姿について議論があった。監督の場合こざっぱりした
スーツを着た冷静な姿を考えられた。もちろん冷静であるはずだ。しかし私は少し違った。
娘が拉致されたという良くない事を経験した人が上手く行くはずがあるだろうか。事業も何回
か失敗しただろう。そうしながらもまずまずの事には毅然とした態度も取っただろう。またそ
うしたからこそ、娘が生きていると知って、押さえられない感情を一気に爆発させたのだ。
だからとても理性的でもあり、火のようでもあったチュ・ヨンスを作りたかった。
また、職業が事業家じゃないか。まさにものすごく飛び回りながらあちこちの病院を訪問し商
品を売る事業家の姿はどうなのか。それはまさに今映画の中のチュ・ヨンスの姿だ。シナリオ
を読みながら浮かんだ人物に対する最初のイメージをそのまま守った。反面、牧師の場合接近
するのは難しくなかった。敬虔なクリスチャンで、子供の頃見てきた牧師の姿が頭の中にいつ
もあったためだ。最大限牧師らしい姿を見せようと思った。

人物の喜怒哀楽>> お風呂に足を入れる前に感じる気持ちがある。これは冷たい水なのか、
あるいは熱いお湯なのか。前もって分かって足をつけるのは面白くない。“この中に何がある
のだろう。”“足をつけたらどうなるのだろう。”他の言い方をすれば、お湯に入っていく時、
熱かろうが冷たかろうが、そしてぬるま湯だろうが、お湯が私の皮膚に浸み込み、ふくらはぎと
太ももに上がってきて、胸と心臓の中まで一杯になって、口と鼻まで入り息が苦しくなる時の
感情はそれぞれ違うじゃないか。それらを感じたい。そのような感情を与えるキャラクター、
そしてキャラクターを超えて何かが私をしきりにほじくりかえすストーリーに出会いたい。
チュ・ヨンスは我々の周りによくいる人ではない。しかしこのキャラクターに出会って、私が
このキム・ミョンミンという俳優が感じるものは本当に大きい。骨の髄まで痺れ、辛くて、笑
わせることもあり、苛立ちもし、“この人は本当に数奇な人生を生きているな”と思いながら
愛着がぐっと沸いて来る。本当に理解するのが辛いが、この人はいったい・・・なぜこのよう
になったのか・・・この人は・・・

俳優の顔>> 実際チュ・ヨンスという人は5日間寝なかった。私は演技をしなければならないので
できたのは3日間がせいぜいだった。映画の後半、ネットカフェのシーンは3日徹夜して撮った
ものだ。俳優の顔に価値があるのはきれいでかっこよく見える時ではない。その人物に嵌ってい
る時が、一番価値がある。チュ・ヨンスはだんだん壊れていくが、俳優が健康でつやつやした顔
で現われたら、俳優として果たしてできるだろうか。そうではない。キャラクターに生命力を与
えるためにはその人の中に完全に入っていかなければならない。チュ・ヨンスは娘を探すために
血のにじむ努力をして、同じ失敗をしないようにと思う。そのような状況でどうして眠ることが
できるだろうか。絶えず追跡しなければならず、即座にお金を準備しなければならない。だから
手掛かりを探したじゃないか。あいつが好きなもので餌を撒いたじゃないか。夜釣りをする人が
眠っているのを見たことある?いつ食いつくかわからない餌を見張りながら、眠ることなんてで
きないじゃないか。チュ・ヨンスもそんな心境だったのだ。ただ目の周りに隈のメイクをして疲
れたふりをし、演技することはできるだろう。真似することはできるだろう。でもそれはただテ
クニックであるだけだ。それを観客が受け入れるか?まさに前にいるスタッフでさえだますこと
ができないのに?

目>> セリフ、行動より重要なものは目だと思う。真実の感情は目から一番最初に現れる。
演技は頭でするものではない。心でしてこそ、スクリーンという巨大な幕を貫いて観客に伝える
ことができる。
それを目がするのだ。まばたき、小さな目の揺らぎが観客たちの心を動かすのだ。

ポン・ジュノ、パク・チャヌク監督の映画の中のキム・ミョンミン>>
(これまで新人監督や2、3作品を演出した監督との作業だった。)
ポン・ジュノやパク・チャヌク監督など実力ある監督の映画にあえて出演しないのではない。
監督が呼んでくれないのだ。(笑)呼んでくださるとしてもなんでも「OK」と言うことではな
いが。もちろん監督に対する信頼は当然ある。でもシナリオを見なきゃ。その人物に“俳優キム
・ミョンミンが何カ月かを犠牲にして生きる価値がある”という思いがすれば出演する。以前よ
りも“監督が誰なのか”をすごく考慮しているのは事実だ。以前はシナリオ主体で見たとしたら
今は監督をすごく見るようになった。何はともあれ呼んでくれたら有難いだろう。

ドラマほど大きな成功を収めることができなかった映画>> ドラマはちょうど33.3%ずつ分け合って
いると思う。作家、俳優、監督、3名がそれぞれの役目をやりきった時、光を放つ。<白い巨塔>
がそのような作品だと自信を持って言える。映画は違う。俳優が、自分が持っている力量を最大限
発揮して演技しても編集作業で監督の裁量によりいくらでも変わりえる。それが映画だ。私もその
ような苦心を散々味わってきた。(シナリオと異なる結果を見て物足りなさを感じるのではないか、
という質問に。)物足りなさは物足りなさとして終わらせなきゃ。私が何かできる部分ではないで
しょう?


演技が演出を圧倒する?>> <私の愛 私のそばに>の時そのような質問をたくさん受けた。
“監督の演出が俳優の演技について行けなかった。使い切れなかった。”そうではないと思う。
映画を作るということも、そのような演技を表現しきるということも監督の役割だ。私に対する期待
感が満たされずにそのような話がでることもある。しかし“演技はまあまあだが、作品がおかしい”
そうだとしたら私に問題があるということだ。もちろんそのようなことはある。2,3カ月間の編集
作業は俳優が参加できない時間だ。その過程でがっかりすることが悪いのではなく、ほとんどすべて
の俳優が経験してきたことだ。

スリラーや犯罪ジャンルを好む?>> 現在韓国の映画シナリオの90%がスリラーだ。これは一番
多い男性俳優たちが、骨太の男優たちがするジャンルでもある。正直、私もロマンティックコメディ
をしてみたい。ヒュー・グラントが出てくる伝統的なロマンティックコメディだ。でも我が国には
ない。大部分が俳優の個人技に依存するコメディだけだ。ジャンルがスリラーであれ、ロマンティック
コメディであれ、キャラクターが平凡であれ、強力であれ、それは意味がない。強いならどれだけ強い
か、平凡であれば、またどれだけ平凡なのか。明白なのはすべてのキャラクターが演じるのに辛くて
難しいということだ。そして演技はやり過ぎてはだめだということ。何よりも私が引き受けたキャラ
クターをどのように表現するかが重要だ。
 
即興演技>> 即興演技をしようとしたら、自然にキム・ミョンミンの姿がでてくるようになる。一番嫌
なのは劇中俳優キム・ミョンミンの姿が見えることだ。

次回作>> キム・タクァン作家の推理小説を原作にした<朝鮮 名探偵チョン・ヤギョン>(演出;
キム・ソギュン)を選択した。朝鮮時代の実学者チョン・ヤギョンを再解釈したものが新たに来た。
人々はコメディと言うが、そうではなく、もちろんチョン・ヤギョンが失敗もするし、そうではある
が、笑わせるのが目的ではない。既存の映画と違う。軽いというより、明るい映画だと思って貰えれ
ばよい。独立映画に出演?シナリオだけ良ければやる気持ちはある。でもそれは私の一存で決まるこ
とではないと思う。私がお役に立てるならいつでも耳を傾けるだろう。



2010.8.12
翻訳:by SAMTA


8 Comments

SOON says...""
SAMTAさん これは 私の手に入れそこなったCINE21ですね。壁によりかかるミョンミンさん素敵i-80
キャラクターが自分に染込む感じをお湯につかることに例えるなんてミョンたんのセンスの良さを感じます。
彼の目は覗きこめば それこそルピナスさんが言われた美しい深い沼のように 私を引き込んでいきますが
それは 彼が演じてきた人達の様々な思いを湛えているからでしょうか?
どんな役をやろうと彼の目の輝きはその分増していくんでしょうね…
(沼っていったのが私みたいだったので書き直しました。あせあせ…) 
2010.08.15 22:38 | URL | #JalddpaA [edit]
SAMTA says...""
SOONさん あんみょんです☆

あ、そうでしたね。買いそこなっちゃたんでしたね。
これもまた、リズム感のあるインタビューで、訳は楽しくできました^^



確かに、彼の目は覗きこめば、ブラウン感や、スクリーンを通していても
誰もが引き込まれる引力がありますね(*^^)v
ミョンミンさんが以前「不滅」のインタビューで「自分の体の一番底には
やわらかい水が流れているようだ」とおっしゃってましたが
いろいろな人の人生を生きて深く蓄積したエネルギーが
滔々と体の中を流れていて、そこに引き込まれるような錯覚さえ覚えます。


2010.08.15 23:14 | URL | #fyi.zixU [edit]
happa says..."まさに目☆"
アンミョン♪

「パサ」のラストはまさにそのまばたき、伏せた目をあげた目線。。。その一つ一つにスクリーンを貫いてまさに感情を動かされましたよね。

その時々の自分の考えをきちんと消化している人だから、どんどん次のステップへいけるんだろうなあ。

私はきれいでカッコいい男の子も好きだけど(笑)
2010.08.15 23:17 | URL | #6ofxms1w [edit]
SAMTA says...""
happaさん あんみょ~ん♪


お仕事無事終わりまして?^^
お疲れ様でした。


そうそう、「パサ」のラスト、スクリーンを貫き、私たちの心臓も
見事に貫かれましたねv-345


>その時々の自分の考えをきちんと消化している人
まさにそうですね。
インタビュー読んでて思うけど、いろいろその時々で心残りとか
課題とか、解決できない問題とかいろいろあるんでしょうけど、
いったん、そこで自分の落し前はちゃんと付けてから次に行くっていう、
潔さ、男らしさが感じられます^^
そこに惚れちゃったんだなあ。きっとv-441


あ、もちろん私もキレイな男の子好きですわよ~^^;
2010.08.15 23:34 | URL | #fyi.zixU [edit]
クレイス says...""
毎回、その作品の中の人物の顔になるミョンミンさん。
その人物の中に入り、その人物の生を生きてみることに徹底されながら、
毎作品ごとにシナリオの文字を見事な形で立体化しておられるのだと感じます。
インタビューでのお話を聞くたびに、
そう簡単に真似のできないミョンミンさんの演技追求行路だなと思います。
私もきれいでカッコいい男の子好きです。
外貌で神話と評されることもありますね。それは、それとして、
ミョンミンさんは、誰もが絶賛を惜しまない名優としての神話を築けるかただと
思っています。
2010.08.16 11:21 | URL | #kNQJjR36 [edit]
SAMTA says...""
クレイスさん あんみょん♪


>毎作品ごとにシナリオの文字を見事な形で立体化しておられるのだと感じます。


まさにその通りですね。
平面におかれた文字を立体にしていく創造の作業。
どんなに大変か・・・・・
できることならミョンミンさんが演じるその過程をじ~ぃっと、
真上からこっそり眺めてみたい気がします。


「名優としての神話」すごいことですね。
普通の人が考える演技という領域を超えた世界に到達できる人だけが
成し遂げられるもの。そんな感じがします。☆
2010.08.16 14:24 | URL | #fyi.zixU [edit]
へよん says..."はじめまして"
ミョンミンssiで色々検索していてたどり着きました。
近いところ(お隣の市在住です)に、こんな熱いミョンミンssiファンの方がいらっしゃるなんて感激ですv-10

SAMTAさん、自ら翻訳されたんですね。
スゴイ。。。私は眺めるだけで満足してしまい、
読む所までたどりついていませんでした^^;

また遊びに来させていただきますね^^
2010.09.05 14:51 | URL | #50jynCW6 [edit]
SAMTA says..."こちらこそ^^"
へよんさん こちらこそはじめまして^^


こんな辺境の地まで^^;探してお越しくださり
本当にありがとうございます。
途中迷いませんでしたか?^^


お隣の市、ということはもしかして川崎市とか?



翻訳は勉強しながらですので、よちよちですけど
ミョンミンさんの魅力に引っ張られながら
一歩ずつ進んでいます。
これからもお時間ある時に気楽にお越しくださいね☆
お待ちしておりますv-345


2010.09.05 22:40 | URL | #fyi.zixU [edit]

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